沖縄ワールドのチケットと料金完全ガイド

沖縄ワールドとは？

沖縄県南部の南城市に広がる沖縄ワールドは、琉球の歴史と文化、そして自然の神秘を一度に味わえる大型観光施設です。1972年、本土復帰と同じ年に誕生したこのテーマパークは、半世紀以上の歴史を持ち、今なお進化を続けています。約54万平米の広々とした敷地内には、30万年という気の遠くなる時を経て形成された「玉泉洞」、江戸時代から明治期の琉球文化を体感できる「琉球王国城下町」、さらに太鼓の響きが心に染み入る「エイサー」の舞台など、見どころが凝縮されています。

毎年80万人以上の来訪者を迎え、日本全国はもちろん、アジア各国からも観光客が絶えません。ファミリー層には体験型アクティビティが、修学旅行では文化学習の場として、海外ゲストには日本の伝統文化の窓口として愛されています。初めての沖縄旅行でも、何度目かの再訪でも、新たな発見と感動がある—それが沖縄ワールドの大きな魅力です。

沖縄ワールドの主な施設

沖縄ワールドのチケット料金

沖縄ワールドでは、ご利用プランに合わせて複数のチケットタイプをご用意しています。玉泉洞と王国村を楽しめるフリーパスから、玉泉洞のみの入場券まで、お好みに合わせてお選びいただけます。オンライン予約を利用すると、窓口での購入よりもお得な料金で入場できます。

フリーパス（玉泉洞＋王国村）

区分	通常料金	オンライン割引料金
大人（15歳以上）	¥2,000	¥1,800
小人（4〜14歳）	¥1,000	¥900
シニア（65歳以上）	¥1,600	¥1,440

玉泉洞＆王国村

区分	通常料金	オンライン割引料金
大人（15歳以上）	¥1,700	¥1,530
小人（4〜14歳）	¥850	¥765

沖縄ワールドの見どころ

1. 玉泉洞 - 東洋で最も美しい鍾乳洞

地底に広がる別世界—それが玉泉洞です。30万年もの悠久の時が刻み込んだ鍾乳石の芸術は、訪れる人すべてを圧倒します。総延長5kmにも及ぶ洞窟システムのうち、約890mが観光ルートとして整備され、四季を問わず気温21℃前後という快適な空間で探検気分を味わえます。真夏の暑さから逃れる避暑地として、また真冬でも暖かい地底の楽園として、年中変わらぬ環境が保たれているのです。

最大の驚きは、100万本を超える鍾乳石の密度。日本国内でこれほどの規模と密集度を誇る洞窟は他にありません。幻想的な「青の泉」では、照明に照らされた地下水が神秘的なコバルトブルーに輝き、まるでファンタジー映画のワンシーンのよう。また「槍天井」エリアでは、天井から無数に垂れ下がる鋭い鍾乳石が、まさに天然の芸術作品として圧巻の景観を作り出しています。

見学ルートは30〜40分ほどで一周可能。舗装された遊歩道が続くため、小さなお子さん連れでもお年寄りでも安心です。ただし上下階段が200段以上あるため、動きやすいスニーカー着用が賢明でしょう。洞内は湿度が高いため、カメラのレンズが曇ることも—撮影を楽しみたい方は防曇対策もお忘れなく。

2. 琉球王国城下町 - タイムスリップ体験

赤瓦屋根が続く琉球王国城下町エリアは、450年続いた琉球王国（1429〜1879）の息吹を現代に伝える貴重な空間です。石畳の道を歩けば、まるで江戸〜明治時代の琉球へタイムスリップしたかのよう。実際に100年以上の歴史を刻む古民家が移築保存されており、これらは国の有形文化財として正式に登録された本物の建築遺産。柱の傷一つ一つに、当時の暮らしの記憶が刻まれています。

ここでは「見るだけ」では終わりません。町のあちこちに点在する工房では、琉球伝統工芸を自らの手で生み出す喜びを体験できます。例えば琉球ガラス工房では、溶けたガラスに息を吹き込み、世界にひとつだけのグラスを創作。ベテラン職人が丁寧にサポートするので、初めての方でも失敗なく美しい作品が完成します。しかも多くは当日持ち帰りOK—旅の思い出が形となって残る喜びは格別です。

工芸体験のバリエーションも豊富で、魔除けの守り神シーサーに色を塗る絵付け、琉球王家御用達だった紅型染め、土をこねて形を作る陶芸など、どれも30分〜60分で完結。気軽にトライできるのも嬉しいポイントです。

3. スーパーエイサーショー - 迫力の伝統芸能

太鼓の轟音が胸に響き渡る—それが沖縄の魂、エイサーです。旧盆に先祖の霊を迎え送るこの伝統舞踊は、もともと地域の青年会が夜通し踊り継ぐ祭事でした。その熱気とエネルギーを観光客向けにアレンジしたのが「スーパーエイサーショー」。毎日4回、野外ステージで繰り広げられる25分間のパフォーマンスは、まさに圧巻の一言です。

プロの演者たちが打ち鳴らす大太鼓、三線の哀愁漂う音色、そして掛け声とともに躍動する踊り—すべてが一体となった瞬間、会場は熱狂の渦に包まれます。観客席からも自然と手拍子が沸き起こり、見る者と演じる者の境界が溶けていく不思議な一体感。フィナーレでは観客も舞台に上がって一緒に踊れる参加コーナーもあり、沖縄文化を"体験"する絶好のチャンスです。

公演スケジュール：1日4回（10:30、12:30、14:30、16:00）※季節により変更あり
ショー時間：約25分間
会場：エイサー広場（屋外特設ステージ）

4. ハブ博物公園 - 沖縄の毒蛇を知る

沖縄で恐れられてきた毒蛇「ハブ」—その生態と歴史を深く学べるのがハブ博物公園です。かつて一世を風靡した「ハブVSマングース」の対決ショーは動物愛護の観点から終了しましたが、代わりに教育施設としての価値が高まりました。今では沖縄の自然環境とハブの共生関係、毒の科学的メカニズムなど、興味深い知識が詰まった学びの場となっています。

館内を巡れば、生きたハブの生体展示から標本コレクション、さらには咬傷時の応急処置まで実践的な情報が満載。沖縄移住や長期滞在を考えている方には特に役立つ内容です。さらに売店では、ハブ革の財布やベルト、滋養強壮で知られるハブ酒など、沖縄ならではのユニークな商品も購入可能。危険な生き物としてだけでなく、文化の一部としてのハブを多面的に理解できる施設です。

体験プログラム

見て、触れて、創り出す—沖縄ワールドの真髄は「体験」にあります。琉球文化を自分の手で形にする多彩なワークショップは、旅の記憶を鮮やかに刻む特別な時間。初心者も子どもも歓迎、ベテラン職人が優しく手ほどきしてくれるので、不器用な方でも心配無用です。

食事とショッピング

レストラン・カフェ

沖縄ワールド内には、沖縄料理を楽しめるレストランやカフェが複数あります。代表的な店舗をご紹介します。

• 健食バイキング ちゅら島 - 沖縄料理を中心としたバイキングレストラン。ゴーヤーチャンプルー、沖縄そば、サーターアンダギーなど、沖縄の郷土料理を好きなだけ楽しめます。料金：大人¥1,500、小人¥900
• 南都酒家 - 本格的な沖縄料理とお酒が楽しめるレストラン。ソーキそば、タコライス、海ぶどう丼などが人気です。
• カフェ たんちゃぱーや - 軽食とスイーツを楽しめるカフェ。沖縄名物のブルーシールアイスクリームやサーターアンダギー、マンゴージュースなどがあります。

お土産ショップ

沖縄ワールドには、沖縄の特産品や工芸品を扱うショップが充実しています。

• 琉球ガラス王国工房ショップ - 琉球ガラス製品の専門店。グラス、アクセサリー、インテリア雑貨など、色鮮やかなガラス製品が豊富に揃っています。
• 南都物産館 - 沖縄の特産品を扱う総合ショップ。泡盛、ちんすこう、紅芋タルト、海ぶどうなど、定番のお土産が一通り揃います。
• ハブ博物公園ショップ - ハブ革製品やハブ酒など、ハブに関連した商品を扱う珍しいショップです。

訪問前に知っておきたい情報

営業時間

通常営業時間：9:00〜17:30（最終入園17:00）
年中無休で営業しています。季節や天候により変更される場合があるため、来園前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

所要時間の目安

• 玉泉洞だけサクッと見学：約60分
• 玉泉洞＋城下町散策：約2〜3時間
• 体験工芸も含めてフルコース：約4〜5時間
• 開園から閉園まで満喫プラン：半日〜1日

服装と持ち物のアドバイス

• 歩きやすい靴 - 玉泉洞内は階段が多く、城下町エリアも広いため、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
• 羽織るもの - 玉泉洞内は年間21度と涼しいため、夏でも薄手の羽織ものがあると快適です。
• 日焼け対策 - 屋外施設も多いため、帽子や日焼け止めを準備しましょう。
• 雨具 - 屋外エリアもあるため、天気が不安定な日は折りたたみ傘があると安心です。

お得に楽しむコツ

• ネット予約で最大15%OFF - 当日窓口よりオンライン事前購入が断然お得。列に並ぶ時間も節約できて一石二鳥です。
• 朝イチ入園が勝ち組 - 開園直後の9時台が最も空いています。玉泉洞をゆったり独占気分で味わうなら午前必須。
• 体験は入園後すぐ予約 - 午後には人気工房が満席に。園内に入ったら真っ先に工房へ直行し、先に枠を押さえましょう。
• エイサー時刻を把握せよ - 1日4回公演（10:30、12:30、14:30、16:00）のエイサーショーは絶対見逃せません。スケジュール確認を忘れずに。

アクセス方法

沖縄ワールドへは、レンタカーなら那覇空港から約30分、那覇市内中心部から約40分とアクセス良好。国道331号線を南下すれば迷わず到着します。車がない方も大丈夫—路線バスなら東陽バス「玉泉洞線」、または琉球バス「54番・83番」に乗って「玉泉洞前」停留所で下車すれば目の前です。詳細な行き方、駐車場情報はアクセスページで徹底解説しています。

周辺の観光スポット

沖縄ワールドを訪れたなら、周辺の名所もセットで巡りたいところ。南部観光の拠点として最適な立地です。

• ガンガラーの谷 - 車で3分の近さ。太古の鍾乳洞跡に広がる亜熱帯の森を、専門ガイド付きツアーで探検できます。
• 斎場御嶽（せーふぁうたき） - 車で15分。琉球信仰の聖地として世界遺産登録された神聖なパワースポット。
• 知念岬公園 - 車で20分。真っ青な太平洋を180度見渡せる絶景展望台。インスタ映え確実です。
• 新原ビーチ（みーばるビーチ） - 車で15分。エメラルドグリーンの海でシュノーケリングや海水浴が楽しめるローカルビーチ。

よくある質問